オトリの善し悪しで、その日の釣果が左右されてしまうって結構あります。
どこの河川でも鮎つりポイントの付近には必ずと言っていいほどオトリ屋さんがあります。
そのオトリ、どこで買っても同じ、じゃないんですよね!
場所(地域)によっては天然鮎を売っているオトリ屋もありますが、ほとんどが養殖された鮎です。
サイズも値段もマチマチです。
まぁ、マチマチといっても一尾500円か600円のところが多いですね。
さて、良いオトリを購入するにはどうしたらいいんでしょうか?
繁盛しているオトリ屋を選ぶ
「繁盛しているお店=仕入れの回転が良い」ということになります。
つまり、活きが良いオトリが買える確率が高いということです。
これってオトリ鮎に限らず鮮魚や野菜でも同じですよね。
長い間売れないで店番している品物は鮮度が落ちてしまいます。
オトリ鮎に限ってみれば、痩せ細って元気のない鮎になってしまいます。
一見元気そうに見えても、狭い水槽の中を泳ぎ回って鼻面に傷を負っている鮎もいます。
オトリを選ぶとき、一つずつ手に取って観察するとわかります。
オトリを購入するとき、1尾、2尾を購入する場合でも、ほとんどのオトリ屋が数匹まとめて水槽からバケツなどへ入れてくれます。
しかし、新型コロナウイルス渦になって、直接手に触って選ぶことを禁止しているオトリ屋もあります。
本来であれば手にとって、鼻面や腹側の状態もチェックしたいところですがやむを得ないですね。
友釣りをする人は、だいたい午前中、しかも早い時間にオトリを購入して入川する人が多いですよね。
行列ができるラーメン屋じゃないですが、いつも行列ができているオトリ屋なら、ほぼ間違いなく元気なオトリを購入できるでしょう。
ハナカンを通して泳がせるまでの管理
気をつけたいのは水温。
オトリ屋の水槽の水はどこから引いているのか?
オトリ屋の立地状況により、
・釣り場の川から直接引いている
・湧き水を使っている
・井戸水を使っている
・田んぼの用水から引いている
等々、マチマチです。
オトリを買うとき、そこでオトリ缶か直接引き舟に水を入れますよね。
そのとき、川から引いている水であれば、川の水温とほぼ同じ水温なので現場に着いて引き舟に鮎を移し、即川に浸けても先ず問題ありません。
問題は、川の水温より低い水温、特に湧き水の場合ですね。
オトリ屋から現場に着くまでの時間にもよりますが、川の水温より低い状態で引き舟を川につけると温度差でオトリが弱ってしまいます。
引き舟の中で横たわるまではいかないまでも、ハナカンを着けて泳がすと流されたり、浮かび上がったり、まるで数時間も釣れないまま使い続けたような状態でオトリになりません。
水温の差があるときは水合わせ
水合わせ、端的に言うと引き舟の水温を川の水温に近づけるということです。
厳密に水温計を使って計る必要はありませんが、引き舟を川に浸ける前に少しずつ川の水をすくって引き舟に移し、徐々に鮎に水温差を慣らします。
引き舟に手を入れて、川の水温とあまり差がないと感じるまでになったら引き舟を、ある程度流れのある場所にしばらく(10分~15分程度)浸けておきます。
水合わせが必要かどうかは、
・水槽または水槽から移したバケツの水に手を入れてみる
・オトリ屋に水槽の水はどこから引いているのか聞いてみる
・オトリ屋に聞く以前に、オトリ屋の方から水合わせしてくださいと言われる
等々で判断できます。
まとめ
鮎の友釣りは循環の釣りと言われます。
最初の1尾がいかに早く釣れるかで、その日の釣果が左右されることが多いです。
そのためにも、最初の養殖オトリに良い仕事してもらう必要があります。
オトリさえ元気であれば、腕(友釣りの技術)に関係なく入れ掛かりすることもあります。
まぁ、最終的には腕の差ですけどね!
特に鮎友釣りは技術の差が顕著に現れる釣りの一つでね。
今年(2024年)も鼻曲がり鮎、狙いに行きます!
道志川、海からの遡上ができない河川ですから養殖、放流鮎のみ。
何故か、道志川の鮎はヘソならぬ鼻が曲がった鮎がときどき掛かることがあります!
道志川の鮎は絶品!本当に美味しいです 🙂
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