蝋梅(ロウバイ)は、冬に花を咲かせる落葉樹です。その落葉時期と実の形について、ご紹介します。
蝋梅の落葉時期っていつ頃?
蝋梅は落葉樹なので、11月から12月頃に葉が落ち始め、1月から2月頃にはほとんどの葉が落ちます。
ただし、地域や気候によっても多少の差があります。
例えば、暖地では10月下旬から11月上旬頃に葉が落ち始め、12月から1月上旬頃にはほとんどの葉が落ちます。
一方、寒冷地では12月中旬から1月上旬頃に葉が落ち始め、2月から3月上旬頃にはほとんどの葉が落ちます。
また、植え付け場所の環境によっても、落葉の時期は変わってきます。
日当たりの良い場所では、日陰の場所よりも早く落葉します。
なお、蝋梅は冬に花を咲かせる植物ですが、開花期は葉が落ちている状態です。
蝋梅の実はどんな形?
蝋梅の実は、形状については楕円形で、ラグビーボールのような独特のフォルムをしています。
また、蝋梅の実は9月頃に緑色で梅のように見えますが、その後は茶褐色に変色します。
大きさは3㎝~4㎝くらい。
初春の花が終わり、楕円形の大きな葉が青々と繁っている夏に、葉の間をかき分けるように探すと蝋梅の実を見つけられます。
そして、10月頃に黒く熟します。
中には小豆より少し小さいぐらいの種子が6、7粒入っています。
蝋梅は花が咲くまで何年かかる?
下の写真は種子が落ちて発芽した実生の蝋梅です。
発芽して4年くらいたっていますが、50㎝にも満たない大きさです。
前述のとおり、蝋梅(ロウバイ)は、冬に黄色い花を咲かせる落葉低木です。
寒さに強く、雪の中でも元気に育ちます。
そんな蝋梅の花を咲かせるには、一体何年かかるのでしょうか。
種から育てる場合
一般的に、蝋梅は種から育てると、花が咲くまで約6年程度かかります。
しかし、育てる地域や栽培環境が合わない場合は、10年以上かかることもあるようです。
蝋梅は、中国原産の植物です。
そのため、寒さに強い一方で、高温多湿の環境に弱い傾向があるんですね。
そのため、蝋梅を種から育てる場合は、寒冷地で、日当たりと風通しの良い場所を選ぶことが大切です。
また、蝋梅は、発芽率が低いため、種まきをする際には、複数の種をまくようにしましょう。
苗木から育てる場合
苗木から育てる場合は、種から育てるよりも早く、2~3年程度で花が咲くようになります。
ただし、苗木の状態や品種によっても、花が咲くまでの時間は異なります。
苗木を購入する際には、根っこがしっかりと張っているものを選びましょう。
また、品種によって、花の色や形、香りなどが異なるため、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
蝋梅の花を咲かせるためのコツ
蝋梅の花を咲かせるためには、適切な剪定や水やり、肥料やりなどのお手入れも大切です。
剪定
蝋梅は、大きくなると枝が乱れやすくなるため、定期的に剪定が必要です。
剪定は、花が咲き終わった後に行いましょう。
特に徒長枝枝は切り詰めた方がいいです。
ただし、切り花として飾ったり花を楽しむためにはあまり強く剪定しない方がいいです。
花の咲いた枝を切って花瓶に刺して飾る、剪定も兼ねて一石二鳥となります。
肥料やり
蝋梅は、肥料をあまり必要としない植物ですが、春に元肥を与えると、花付きが良くなります。
蝋梅は、長く楽しめる植物です。
適切な育て方をすることで、冬に美しい花を咲かせましょう。